レゴシリアスプレイとは?
レゴシリアスプレイ(LEGO® SERIOUS PLAY®)は、レゴブロックを使ってビジネスや個人の問題解決を行うユニークな手法です。
参加者は、手を動かしながら自分の考えや感情を形にし、他者と共有することで新たな洞察を得ることができます。このワークショップは、特にキャリアについて深く考えたい人にとって理想的な場となりました。
3月に開催されたワークショップ
8月開催されたワークショップ
ワークショップの目的
このワークショップの目的は、自分のキャリアを客観的に見つめ直し、将来の方向性を明確にすることです。
講師の加藤氏よりこのような説明がされてワークショップがスタートします。
「このワークショップでは、まずレゴブロックを使って現状のキャリアを視覚化します。これは、自分の強みや弱み、現状の課題を具体的に把握するためのステップです。次に、理想のキャリア像をレゴブロックでデザインし、そのために必要なステップを考えます。このプロセスを通じて、皆さんが自分のキャリアについて新たな視点を得ることができるようサポートします。」
ワークショップのポイント
レゴシリアスプレイ(LEGO® SERIOUS PLAY®)で重要とされているポイントは主に3つあります。
1.ポジティブなフィードバック: 「皆さんの作品に対しては、肯定的な視点を持ち、建設的なフィードバックを行いましょう。これにより、全員が安心して意見を共有できます。」
2.オープンマインド: 「他者の意見や視点を尊重し、新たな考えやアプローチを受け入れる姿勢を持ちましょう。これが、新たな洞察を生む鍵となります。」
3.積極的な参加: 「自分の意見や考えを積極的に共有し、ディスカッションに積極的に参加しましょう。これにより、より深い理解が得られます。」
1.ワークショップの流れ
1.イントロダクション:
- ワークショップの目的と進行方法について説明。
- レゴシリアスプレイの基本的な使い方を学びます。
2.自己紹介とアイスブレイク:
- レゴブロックを使って自分を表現するミニゲーム。
- 他の参加者とブロックを通じてコミュニケーションを図ります。
※アイスブレイク・ウォーミングアップで作成された作品(テーマ:塔を作る)
3.キャリアの現状を視覚化:
- 現在のキャリアをレゴブロックで形にします。
- 自分の強みや弱み、現状の課題を具体的に表現します。
- 参加者同士での会話がここで特に活発になりました。「このブロックは私の現職でのストレスを表しています」「この部分は私の目標です」といった具体的な説明が行われ、他の参加者からは「そのストレスに対してどう対処していますか?」「その目標を達成するために、何か具体的なプランはありますか?」といった質問が飛び交いました。
※現在のキャリアを表現した作品
4.未来のキャリアをデザイン:
- 理想のキャリア像をレゴブロックで組み立てます。
- 将来の目標やステップを具体的に描きます。
- 「この部分は私の理想の職場環境です」「このブロックは家族との時間を大切にすることを表現しています」といった説明が続き、他の参加者からは「その職場環境を実現するためには、どのようなスキルが必要だと思いますか?」といった建設的なフィードバックが寄せられました。
※将来のキャリア像や将来の目標を表現した作品
5.グループディスカッション:
- 各自の作品を共有し、フィードバックをもらいます。
- 他者の視点を取り入れることで新たな発見を得ます。
- 「自分のキャリアに対する新たな視点を得ることができました」「他の方の作品から多くのインスピレーションを受けました」といった感想が共有されました。
※将来のキャリア像に対する自分のアイデンティティを表現した作品
6.まとめと振り返り:
- ワークショップを通じて得た洞察や気付きについて振り返ります。
- 今後のアクションプランを考え、次のステップに進むための具体的な行動を決定します。
2.ワークショップの成果
1.自己理解の深化:
- ある参加者は、「レゴブロックを使って自分のキャリアを表現することで、自分が何に興味を持ち、どのような価値観を大切にしているのかを再確認できました」と話しました。
- 別の参加者は、「自分が直面している課題を具体的に視覚化することで、それが実際には解決可能なものだと気づきました」と述べました。
2.他者視点からのフィードバック:
- 「自分では気づかなかった視点を他の参加者からフィードバックしてもらえたことで、新たな解決策やアプローチを見つけることができました」との声がありました。
- ある参加者は、「同じような課題を抱えている人がいて、その人の解決方法を参考にすることができました」と語りました。
3.具体的な次のステップの策定:
- 「理想のキャリア像を具体的に描くことで、それに向けて何をすべきかが明確になりました」との意見がありました。
- 別の参加者は、「今後のアクションプランを具体的に立てることができ、モチベーションが高まりました」と述べました。
4.コミュニティの形成:
- ワーク終了後は参加者同士で名刺交換など行い、お互いの悩み相談をする方々や、講師に対して今回のワークショップを通じて認識できたことを深堀をする方など活発なコミュニケーションが生まれました。
まとめ
レゴシリアスプレイ(LEGO® SERIOUS PLAY®)を使ったワークショップは、自分のキャリアを見つめ直し、将来の方向性を明確にするための有効な手段となりました。
今回参加できなかった方も、ぜひ次回のワークショップに参加してみてください。
次回のワークショップのテーマは「チームビルディング」です。
■登壇者
ワークショップデザイナー 加藤 正義 氏
■経歴
三重県出身。
- 大手IT企業に入社後、開発部門、コーポレート部門を経てエンジニアからデザイナーへ転身。
- ワークショップデザイナーとして、対話による創造的な場づくりを10年以上経験し、現在は大企業で働きながらパラレルキャリアにも挑戦している。
- LEGO® SERIOUS PLAY®やマインドマップ®といったクリエイティブ・メソッドの可能性にいち早く着目し、アタマと組織をクリエイティブにする方法を日々研究・実践中。
次回のワークショップ
- 日時:10月3日(木)15:30~18:00
- 会場:オープンイノベーションフィールド多摩 国分寺館