カジュアルな雰囲気でアイスブレイクやブレストを通じてコミュニケーションを楽しみながら、3Dプリンターを使った新たなビジネスモデルや創造可能なサービス、そして現状を変える可能性についてのヒントなど、様々な活用方法についてアイデアを出し合い、議論を深めるアイデアソンです。
ファシリテーターは施設職員が務め、自由にアイデアを出し合いました。
【内容】
1. 参加者自己紹介
2. 3Dプリンターについて~歴史と造形化の基本的な流れ
3. アイデア出し
4. 交流タイム
•軽食や飲み物をご用意し、リラックスした雰囲気で参加者同士が自由に交流、アイデアを深めます。
▼アイデアソンの目的
OiF国分寺館には、試作品開発支援の機能として、3Dプリンターやデータ制作などの機器を利用できる「プロトタイプラボ」というサービスがあります。今後の製品開発などのプロセスに3Dプリンターを取り入れることで、どのような製品やサービスを創造できるかアイデアを出し合い、自由に意見交換するためにこの機会を設けました。
▼3Dプリンターの歴史と造形化の流れ
3Dプリンターについてディスカッションを始める前に、3Dプリンターのことをより知るために簡単な予習から。
3Dプリンティングを記述した最初の特許は1971年に申請されていましたが、1980年に名古屋市工業研究所で光造形法が発明され、翌年公開されています。3Dプリンターを活用した商品やニュースなど、年々耳にすることが多くなってきましたが、今から40年以上前には既に原点が公開されていたのですね。
造形化するための簡単な流れですが、
3Dモデル作成 → 3Dデータの作成・編集 → 造形条件の出力設定 → 材料のセッティング → 造形 となります。造形の後に立体モデルを取り出し、仕上げ加工や着色といった後処理を行ないます。
▼アイデア出し~交流
「3Dプリンターの活用方法」をテーマに自由な発想で意見を出し合いました。仕事やプライベートで日頃3Dプリンターを使っていなくても、「こんなことが出来ないか」「世の中のとある課題に対して、こういう使い方ができるといいよね」と発想ベースで活用の可能性を探っていきました。
例えば、参加した方からの発想としては
・家電製品の破損パーツを作れるようになれば、メーカーは製品の保守期間を短縮できるうえに、販売店は在庫負担が不要になり、ユーザーとしてはすぐパーツが入手(作成)できる
・「国分寺」の視点で考えると、こくベジ(国分寺市内の農家が生産した農畜産物)の廃
材を3Dプリンター用の素材として売ってはどうか。SDGsに貢献できるし、自然由来
物で作成しているので安心、食育にもつながる。「安心安全な素材はこくベジでできて
います」というアピールができる!
など、いろんな角度からアイデアが出てきました。
施設側で用意した軽食と飲み物をみんなで手にしながら、カジュアルな雰囲気であったからこそ、自由なアイデアを出し合えたと思います。
________________________________________
▼まとめ
普段会社で仕事をしていると、どうしても答えや結論を求められて、自由な発言・発想を出しにくいこともありますよね。せっかくいいアイデアを閃いても「これは間違っていないかな?」と不安になってアウトプットできないままになることもよくあると思います。
このアイデアソンは、無理矢理答えを出し合うことが目的ではありません。いろんな意見をいろんな人たちが出し合うなかでアイデアが出てくることを大切にしています。普段は会社で自由に言えないことも、まずは気負うことなくアウトプットして発想を膨らませてみましょう。
遠慮や不安を感じることなく、自分の考えを人に伝えてみるトレーニングにもなるかもしれませんね。
OiF国分寺館では、これからも不定期でアイデアソンの開催を予定しております。気軽な雰囲気の中で、心理的安全性の高いイベントにしていきたいと考えておりますので、これからのアイデアソンにも是非参加してみてください。