東京都中小企業振興公社主催「新技術創出交流会2025」が、10月23日(木)・24日(金)の2日間、東京たま未来メッセにて開催されました。
今年は208社が出展し、最先端の技術やサービスを紹介。多摩地域をはじめとした中小企業・支援機関・研究機関の間で、新たな連携の可能性が広がりました。
■ 新技術創出交流会とは?
「新技術創出交流会」は、東京都中小企業振興公社が主催する、
大手企業と都内中小企業との技術連携・共同開発を促進するマッチングイベントです。
都内中小企業が持つ優れた技術・製品を「展示」と「個別面談」を通じて紹介し、
大手企業の研究・開発担当者と直接意見交換ができる貴重な場となっています。
加工、電気・電子・光学、材料、AI・IoT、評価・検査など、
多彩な分野の技術が一堂に会し、新たなオープンイノベーションのきっかけを生み出しています。
■ 本交流会の強み
1. 大手企業との“直接対話”ができる場
開発担当者や研究者が直接来場し、展示を通してリアルな技術課題を共有。
オンラインでは得られない“現場同士の対話”が生まれることが最大の特徴。
2. 中小企業の強みを引き出す支援体制
東京都中小企業振興公社の技術連携コーディネーターが伴走し、
出展前からフォローアップまで、連携成立を後押しできる体制。
3. 多分野の技術が交わる展示構成
加工・AI・材料・光学など7分野を網羅。
業界を越えた“技術の掛け合わせ”が新しい発想を生む場となっています。
■ オープンイノベーションフィールド多摩 八王子館の出展内容
当館ブースでは、施設と支援メニューの紹介を実施しました。
貸会議室・コワーキングスペースのご案内
・ものづくり相談の受付
・試作・開発を支援する「プロトタイプラボ」紹介
・八王子館、国分寺館で実施している「製品技術展示」のご案内
来場者の方、本展示会出展社のたくさんの方々と交流できるお時間をいただきました。
その中でも、印象に残ったものをご紹介いたします。
・AI・IoT分野とGX(グリーントランスフォーメーション)分野
AI・IoTブースでは、生成AIを用いた試作開発技術や、利用者に合わせたカラー提案を行う企業も見られ、
AIの活用がより身近な分野に広がりつつあることを感じました。
一方、材料ブースでは、CO₂削減を目指した環境配慮型素材が注目を集め、
地球温暖化対策を見据えた技術開発の進化を感じました。
未来社会を見据えた先端技術を体感し、知見拡大できたことは、非常に貴重な機会でした。
・加工分野
板金加工や3Dプリンターによる金型製作を手掛ける企業では、短納期対応や高精度加工など、
顧客の多様な要望に応える技術が数多く見られました。
特に、試作段階から量産までを一貫対応できる柔軟性を備えた企業が増えており、変化の速い市場に合わせた進化を感じました。
・システム・ソフトウェア分野
システム・ソフトウェア分野では、生成AIやIoTを活用した新しい技術提案が多く、
開発現場の課題に即した実践的な展示が印象的でした。
業種を超えて連携できる余地も感じられ、今後の共創の可能性を強く感じました。
特に中小企業でも導入しやすいソリューションが多数見られ、非常に有意義でした。
■ まとめ
東京都、そして多摩地域の中小企業の皆様が多数参加され、
この地域には確かな技術力と独自の発想を持つ企業が多く存在していることを改めて実感しました。
オープンイノベーションフィールド多摩 八王子館は、
今後も**企業と企業をつなぐ“パイプ役”**として、出会いの場・共創の場づくりに努めてまいります。
OiF通信では、中小企業向けのイベントやオープンイノベーションについて今後も発信してまいりますので、是非ご覧ください。