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人が集まる展示ブース設計の極意~年間100件のブースを手がける「スーパーペンギン」のデザイン手法とは~


3月18日(火)に実施したイベントの内容をお届けしています。
気になっていたけど申し込めなかった、OiFってどんなイベントをやっているのかなど、ご興味のある方は是非ご一読ください。
ビジネス交流やPRのために、 多くの企業が参加する展示会。短い日程の中で成功するためには、魅力的なブースデザインが欠かせません。
特に中小企業にとって、限られた予算の中で最大の効果を発揮するには、戦略的なデザインが求められます。
今回はスーパーペンギン株式会社 代表取締役 竹村尚久氏をお招きし、年間100件以上の展示ブースを手掛ける経験をもとに、効果的なブースデザインの秘訣をお話しいただきました。


はじめに

竹村氏は、多くの企業のサービスや製品に寄り添い、魅力を引き出す空間デザインを手がけてきた 展示会デザイナーです。2005年に独立し、インテリアデザインの分野から展示ブースの専門家へとシフトすることを決意。
現在では、業界の第一人者として多くの企業の出展を支援しています。
竹村氏の著書『集客できる展示会ブースづくり』には、効果的なブースデザインのノウハウが詰め込まれており、本セミナーでもそのエッセンスをご紹介いただきました。


展示ブースの基本概念


展示会ブースの設計には、業種ごとの特性を考慮しつつ、来場者の関心を引く共通の基本原則があります。ブースのレイアウトでは、来場者の動線を意識し、入りやすい空間を確保することが重要です。

特に、キャッチコピーやビジュアルデザインは、来場者がブースに興味を持つかどうかを左右する要素です。遠くからでも内容が伝わる大きなフォントやシンプルなグラフィックを活用し、製品やサービスの特長を一目で理解できるようにすることが求められます。

また、ブースの設計は業種によって異なり、無形商材系は「信頼感の表現と言葉選び」、製造業系は「印象の良い、研究感」、雑貨系は「見極めてもらう展示に」など、それぞれの業種に適した展示方針に沿ってデザインすることで、より効果的なPRが可能となります。

さらに、来場者がどのようにブースを回遊するかを考慮し、徹底的な「来場者目線」で、動線を設計することが重要です。ブース内に適度な空間を作ることで、来場者が滞在しやすくなり、より多くの情報を伝えることができます。


来場者の心理を考えたブースデザイン


展示会で成功するためには、来場者の心理を理解し、それを反映したブースデザインが不可欠です。
来場者は、限られた時間の中で効率的に見たい考えており、ブースの前を通り過ぎるのは数秒、一瞬しか目にしないという前提を持つことが大切です。

来場者が足を止めない主な要因

1.    何を扱っているか分からない。
キャッチコピーが曖昧だと、企業の強みが伝わりません。
簡潔で具体的なキャッチコピーを掲示し、来場者が瞬時にサービスや強みを理解できるようにしましょう。

2.    商品の「置き過ぎ」
何が特徴なのか、他とどう違うのかがわかりにくくなってしまいます。

3.    印象が悪い
ブース全体が粗雑な印象・笑顔がないなど、企業として信頼性が低く感じられます。

4.    ただ綺麗なだけ
デザインが優れていても、ブースに人が必ず集まるとは限りません。

5.    待ち方や立ち方がよくない
スタッフがただ立っていたり、通路で待ち構えてしまうと来場者は入りにくくなります。


人が集まるブースデザインの5つの手法

1.    「何を扱っているか」を掲示する
短いキャッチコピーを掲げ、キーワードを並べることで来場者が瞬時に内容を理解できるようにします。文章はNG、極力短い言葉で作りましょう。

2.    「通路際」に展示台を置く
来場者の目に入りやすい位置に展示台を設置し、近寄ってみたいという環境を作ることで、関心を引きます。試供品やサンプルを配置することで、来場者の滞在時間を延ばすことができます。

3.    「壁面グラフィック」の考え方
遠くからでも視認できるデザインを意識し、キャッチエリア・イメージエリア・説明エリアを明確に分けることで、情報を伝えやすくします。壁面の書き込みだけでなく、パネルなど様々なものを活用して、必要な情報を伝えましょう。

4.    「製品陳列」のポイント
価値以上に魅せる陳列を意識し、ディスプレイに高低差をつけたり、キャプションを添えて分かりやすくする工夫を施します。実物サンプルを置くことで、来場者が直接確認できる機会を増やします。

5.    「立ち方・待ち方」を工夫する
来場者が圧迫感を感じない、入りやすいブースという魅せ方をするためにも、通路を眺めながら入り口の前に立ちつくして待つことはNGです。さくらを活用してブースの賑わいを演出すると、入ってきやすくなります。来場者が気軽に質問できる雰囲気を作ることが重要です。


まとめ


本セミナーでは、来場者の心理を理解し、視覚的に分かりやすいブースデザインの重要性についてお話しいただきました。特に、キャッチコピーやレイアウトの工夫、戦略的シンプルブースの考え方は、多くの企業にとって参考になるポイントです。デザインの大小・2D/3D問わず、「人の心理をどう動かすか」という本質は変わりません。

「どうすれば相手が興味を持ち、自然に寄ってきてくれるのか?」を徹底的に考える視点は、展示会に出展予定の企業様はもちろん、製品、サービスの魅力をPRしたいとお悩みの方にも活かしていただけるかと思います。



SUPER PENGUIN株式会社 代表取締役
展示会デザイナー
竹村 尚久 氏

 


 
 



 


 

  • ブースデザインを専門に行う空間デザイン会社「SUPER PENGUIN」代表。
  •  徹底した「来場者心理」を軸にした空間デザインの手法によりブースを構築。
  • ブースデザインに加え、商品陳列手法、キャッチコピーの考案、会期中の立ち方・待ち方、DMの送り方に至るまでの展示会サポートにより手掛けた出展社ブースでは常に来場者の集客に成功している。
  •  これまでの経験を基にした展示会セミナーは現在、全国の自治体だけでなく、多くの展示会出展者説明会、展示会業界関係企業までにも行っている。
  • 著書「集客できる展示会ブースづくり」、発刊中。



今後もOiFでは、様々な内容のセミナー、イベントを企画してまいります。皆様のご参加をお待ちしております。


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