3月12日(水)、OiF八王子館では「中小企業SNS認知向上と販路開拓に効く!令和のSNS戦略」というイベントを開催いたしました。
気になっていたけど申し込めなかった、OiFってどんなイベントをやっているのかなど、ご興味のある方は是非ご一読ください。
1. はじめに:なぜ中小企業にSNSマーケティングが必要なのか
SNSは企業と顧客をつなぐ重要なマーケティングツールです。
特に中小企業にとっては、低コストで認知度を高め、消費者と直接的な関係を築く手段として有効です。
たとえば、ある食品メーカーはInstagramで商品のレシピ動画を発信し、1年間でフォロワー数を5倍に増加させました。また、地元のカフェがTikTokで店舗の裏側を紹介する動画を投稿したところ、再生回数が急上昇し、新規来店客が増加した事例もあります。
本イベントでは、ジャイロ総合コンサルティング講師の大塚氏をお招きし、SNSを運用した企業が、どうビジネスに活かしているのか、どう運用をしているのかわかりやすく事例を解説いただきました。
主要SNSの特徴
- LINE・・・日本人の93%が利用 全ての年代が利用
- Youtube・・・日本人の88%が利用 オススメ機能
- Instagram・・・10代~30代中心 ビジュアル 交流重視
- Facebook・・・40代以上が中心 実名利用が多く信用度が高い
- X(旧Twitter)・・・幅広い年齢層 リアルタイム性、ニュース性が高い
- TikTok・・・10代~30代中心 エンタメコンテンツ中心
主要SNSのトレンド
- ショート動画・・・SNSを利用する理由の第1位は時間つぶし
- 女性・・・働く女性の増加、応援をしたい人が増えている
- コミュニティ化・・・リアルの価値上昇している
2. デジタルマーケティングと現代の購買行動
消費者が購入するまでのプロセス
- 「認知」SNSをきっかけに商品を知る
- 「興味」SNSの投稿や動画を見て興味を持つ
- 「検索」検索をして口コミやレビューを確認する
- 「購買」店舗やオンラインにて購入をする
- 「シェア」感想をSNS上にシェア
現在、SNSはユーザーの認知までにとても時間がかかってしまい、成果がわかりにくくなっています。そのため、途中で投稿を辞めてしまう企業も多くありますが、継続をすることが重要です。
3. 主要SNSの特徴と活用法
Instagramのハッシュタグ検索やTikTokのレビュー動画、Xの感想ポストなどが消費者の意思決定に大きな影響を与えています。
企業には「見つけられやすさ」と「信頼性」を意識した運用が求められます。
SNS | 特徴と活用方法 |
---|---|
BtoB向けに適し、イベント・グループ機能が活用できる | |
X(旧Twitter) | リアルタイム性が高く、トレンドを利用した拡散が可能 |
視覚的なブランディングに優れ、ストーリーズやリールが有効 | |
TikTok | 短い動画で認知拡大がしやすく、バズりやすい |
4. 中小企業のSNS成功事例
事例1:Instagramでブランド力を向上「バネの総合メーカーの事例」
- 業界の専門知識を発信し、認知度を高める
- バネの制作過程などを画像、動画で発信し、視覚的に珍しく魅力的なコンテンツを提供
- プロフィールでも強みがわかりやすく記載されている
事例2: キャラクターを活かした発信 「塗装事業の発信事例」
- 塗装の作業風景をショート動画で発信
- 字幕を活用し、視聴者が理解しやすいコンテンツを制作
- コメントへの返信を積極的に行い、フォロワーとの関係を強化
事例3: 同じ内容でもInstagramでの見せ方を変更 「ハウスメーカーの事例」
- 視聴者が続けてみたくなる世界感をレイアウト紹介動画から演出する
- BGMなどもコンテンツに合わせてお部屋のイメージを伝えていく
- 企業のストーリーを発信し、ブランド価値を向上
5. SNSアカウント設計とプロフィール設定
SNSのプロフィールは、企業の第一印象を決める重要な要素です。どういうサービスか、事業の強みは、連絡先など、何者なのかが一目でわかるようにしましょう。
企業の特徴や強みを明確にする
- 業種・事業内容を簡潔に記載(例:「創業30年の製造業|高品質な部品製造」)
- 提供価値を明確に伝える(例:「地域密着のパン屋|毎日焼きたてのこだわりパン」)
プロフィール写真・カバー画像を統一する
- ロゴやブランドカラーを統一し、認知度を向上
- カバー画像に企業のスローガンやサービス概要を記載
- 視覚的にわかりやすいデザインを採用
連絡先やリンクの設定
- 問い合わせ先やECサイト・公式サイトのリンクを明記
- 予約ページやLINE公式アカウントのリンクを追加
- 「DMでのお問い合わせ歓迎」など、連絡方法を明確に記載
投稿の一貫性を確保する
- 主要な投稿カテゴリを決める(例:「商品紹介」「お客様の声」「製造工程」)
- 投稿のトンマナ(トーン&マナー)を統一する(例:「親しみやすい」「専門的」「フォーマル」)
- 週に○回投稿するなど、定期的な更新を意識
適切なプロフィール設計と一貫性のある投稿で、企業の信頼性を向上させ、フォロワーとの関係構築を強化します。
値段の高いものほど、人は製品のストーリーや世界観を重視する傾向があります。
「誰に×何を×どんな未来を届ける」のかを考えながら、発信をすることが重要です。
6. ショート動画の活用
ショート動画は、視聴者の関心を引きやすく、企業のメッセージを短時間で伝えるために有効な手段です。特にInstagramリールやTikTok、YouTubeショートなどでの活用が拡大しています。
例えば、ある美容サロンがTikTokで施術のビフォーアフターを投稿したところ、動画が100万回以上再生され、新規予約が急増しました。
また、EC企業がInstagramリールで商品レビュー動画を発信した結果、動画経由の売上が20%向上した事例もあります。
ショート動画の特徴とメリット
- 短時間で情報を伝えられる
- 拡散力が高い(トレンドに乗りやすく、バズりやすい)
- 視聴者のエンゲージメントを高める(コメントやシェアが活発)
効果的なショート動画の作り方
1.バズワードをしっかり入れる
- 「○○の秘密とは?」「知らなきゃ損する○○」「悲報!」などのキャッチコピーを入れる。
- 目を引く映像やユニークな動きを取り入れる。
2.ストーリー性を持たせる
- 「商品紹介 → 使い方解説 → お客様の声」
- 企業の舞台裏や制作過程を見せると親しみやすくなる。
3.字幕を入れて視聴者にわかりやすく
- 80%以上の視聴者は音声なしで動画を視聴。
- CapCutなどを用いて字幕をつけると、より見やすくする。
4.適切なハッシュタグを設定する
- 「#ビジネス成長」「#SNSマーケティング」「#ショート動画活用」
- 業界キーワードやトレンドのハッシュタグを活用する。
5.行動を促すCTA(コール・トゥ・アクション)を入れる
- 「いいね&フォローお願いします!」
- 「詳細はプロフィールのリンクから!」
- 「○○とコメントしてくれた方に、資料共有しちゃいます!」
活用事例:業種別ショート動画アイデア
業種 | 動画のアイデア |
---|---|
飲食業 | シェフの調理風景・新メニュー紹介 |
製造業 | 製品のビフォーアフター・制作の裏側 |
小売業 | 商品の開封動画・お客様のレビュー |
サービス業 | ビフォーアフター・施術の流れ紹介 |
ショート動画を効果的に活用することで、SNS上でのリーチを拡大し、企業の認知度を高めることができます。
7. 動画・写真の撮影と編集
魅力的な写真・動画を撮るためのポイント
1.自然光を活用する
- 屋外や窓際で撮影すると、明るくナチュラルな仕上がりになる。
- 逆光を避け、被写体に均等に光が当たるように調整する。
2.構図を意識する
- 「三分割法」を活用し、画面の交点に被写体を配置するとバランスが良くなる。
※「三分割法」とは:画面全体を縦・横それぞれ三分割する仮想的なラインを引き、このライン上あるいはラインの交点上に視覚要素を配置する構図技法 Wikipediaより引用 - 背景をシンプルにし、被写体を際立たせる。
3.動画の安定感を高める
- 手ブレを防ぐために三脚やスタビライザーを活用する。
- ゆっくりとしたカメラワークを意識し、視聴者が見やすい映像にする。
4.視聴者の注意を引く動きやエフェクトを加える
- 早送りやスローモーションを活用し、単調にならないように工夫する。
- 近距離と遠距離の映像を組み合わせて、視覚的なバリエーションを作る。
編集ツールを活用してクオリティを向上させる
適切な編集を行い、コンテンツを作成してみましょう。
Canvaなどのツールを用いれば、テンプレートを活かして簡単に動画が作成できます。
生成AIを活用すれば、動画の構成案や原稿も一緒に考えてもらうことも可能です。
やったことがない方もまずはテンプレートを活かして挑戦してみましょう。
ツール | 機能 |
---|---|
Canva | SNS投稿用デザインを簡単に作成 |
CapCut | AI字幕やBGM追加が簡単にできる動画編集ツール |
Chat GPT | 生成AI、動画のストーリーラインなどを壁打ちする際に使用 |
8. まとめ:SNS運用の継続ポイント
1.データ分析を行い、効果的な投稿を見極める
- Instagram InsightsやFacebookビジネスマネージャーを使って投稿ごとのエンゲージメントを評価
- どの投稿が最も反応を得ているかを比較し、次のコンテンツ戦略に活かす
- エンゲージメント率を定期的にチェックし、成功パターンを把握
2.フォロワーの反応を見ながら、投稿内容を調整
- コメントやDMに積極的に対応し、関係を深める
3.今すぐできるアクション
- プロフィールを更新
- 投稿テーマを5つ決定
- 1本のショート動画を作成し、投稿
4.長期的なSNS戦略の確立
- トレンドを追いながら、新しい施策を適宜取り入れる
- SNSを企業の資産として育てる意識を持つ
情報化社会の中で、SNSで顧客に情報を認知してもらうまではとても時間がかかりますが、
しっかり誰に何を伝えたいのかに向き合いながら、発信することが大切です。
是非この機会に、SNS運用を継続してみてください。
ジャイロ総合コンサルティング
講師・コンサルタント
大塚 織恵 氏
- 大阪府立大学経済学部卒業後、学校法人三幸学園に教員として入職。
- 広報イベント運営や、キャリアカウンセラーとして中高生へのキャリアガイダンスに300回以上登壇。
- 延べ1000人以上のカウンセリングを実施。現在は、音声メディアVoicyを中心にラジオパーソナリティーとしても活動。
- オウンドメディアの立ち上げやSNS運用、構築、コンテンツ作成を行う。
- 音楽フェスなどのMCとしても活躍。医師、スポーツ選手、メジャーアーティスト、起業家など様々な経歴のゲストのインタビュー実績あり。
- ラジオ関連受賞歴多数。キャリアコンサルタント。
今後もOiFでは、様々な内容のセミナー、イベントを企画してまいります。皆様のご参加をお待ちしております。