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コミュニティの育成から得られたこと

3月8日、オープンイノベーションフィールド多摩 八王子館で、異業種間の情報交換をしたい方や情報交換のキッカケが掴めずお困りの方に向けて、セミナーイベント「小さく生んで大きく育てる 中小企業が連携するコミュニティの育成」 を開催しました。
講師の富田陽介氏は、八王子市で自ら創業、その一方で八王子市を起点とする300人近いメンバーを擁する地域コミュニティ「ゆるはち .it」を立ち上げました。運営している地域のコミュニティ形成によって得られたことや、これから必要となる中小企業同士の繋がりとオープンイノベーションについてお話しされましたので、レポートいたします。


■講師紹介

株式会社ビルディット 代表
富田 陽介 氏

通信事業者やモバイル向けアプリケーション開発会社でのエンジニア、教育ベンチャーでCTO経験を経ながら、通算で3社を創業。
現在は東京都八王子市で創業した、教育領域特化のシステム開発会社 株式会社ビルディットの代表を務める。
これまでに培った秒間数千〜万単位のアクセスを捌く耐高負荷システムの設計・運用経験と、教育事業者を中心とした数々の複雑な業務フローが介在する事業システムの設計・運用経験を強みとし、挑戦と成長を志すすべての人たちを支えるべく、各種の学びの仕組みづくりに注力・貢献している。


■プログラム

・自己紹介
・企業がコミュニティを運営する価値
・企業がコミュニティを運営するポイント
・質疑応答
・座談会 


■セミナーのレポート

【コミュニティについて】
コミュニティとは共同体という意味ですが、深く結びついていることが重要です。

【勉強会コミュニティ ゆるはち.it】
富田氏は会社を経営しながら、八王子市を起点とした勉強会コミュニティ「ゆるはち.it」を立ち上げ、運営をしています。「ゆるはち.it」は、現在280名を超えるメンバーを擁し、大きな地域コミュニティとなりました。コミュニティは尊いものなので、企業がコミュニティを運営することは価値です。

【コミュニティの育成によって得られたこと】
育成したコミュニティより企業は3つを得ることができました。
・会社への新規採用
・会社との新規取引先
・既存社員の主体性や生産性の向上

【コミュニティを運営するポイント】
コミュニティを継続することこそが  成果へのパスポートです。継続的に運営するためには、「参加者する方に何が満たせるのか?」を考えて、提供し続けることが重要なポイントです。「毎月行うこと」や「続けること」のためには、運営側が合目的性  (一定の目的にかなった仕方でのコミュニティ存在)を意識しすぎると辛くなるので、「緩やかに接続すること」と「ハードルを下げること」が大事です。

【オープンイノベーションの実現に向けて】
オープンイノベーションのためには、まず信頼関係を育める仕組みづくりが必要です。流れとしては、「Visibility(顔見知り)」→「Credibility(信頼)」→「Profitability(収益)」の順に進めるリファーラルマーケティングの考え方で整理できます。



まとめ

当館のような施設で利用者同士がお知り合いになられて信頼関係が構築されることで、オープンイノベーション一歩目の踏み出しになることを語られて、富田氏はセミナーを締めました。
今後もOiFでは、様々な内容のセミナーやワークショップのイベントを企画してまいりますので、皆様のご参加をお待ちしております。



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