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「生成AIって実際どうなの?」が聞ける・話せる・試せる日 開催レポート


はじめに

生成AIの代表格である「ChatGPT」。
名前はよく聞くものの、いざ業務に活用しようとすると「どういうことができるのか?」「どこから始めたらいいか?」といった声が多く聞かれます。
“導入したくても足が止まっている”という経験をされている方も多いのではないでしょうか?

今回のワークショップでは、そうした「導入の壁」を「気付きの機会」に変えることがコンセプト。
実際にChatGPTと会話をしながら、参加者同士の対話を通じて、『こんなことができた!』という体験を提供するワークショップとなりました。

 

1.“話して試す”参加型ワークショップ

多くの現場で、「生成AI=難しそう」といったイメージが先行しています。
特に中小企業では、専門知識が必要だという先入観も根強く、「話題になっているから調べてみたけれど、よく分からなかった」という声も少なくありません。

本ワークショップでは、技術や理論の解説よりも、“業務にどう使えるか”という実用的な視点に立ち、ChatGPTの活用に踏み出すハードルをぐっと下げることを目指しました。
使用するAIは「ChatGPT無償版」に限定。
“ITツールの研修”ではなく、“会話しながら気づきを得る学びの場”としました。

 

2.対話が中心の“参加型”ワークショップ


今回のイベントは、ただ話を聞くだけのセミナーではなく、参加者どうしが会話し、手を動かし、考え、発言することを主軸に置いた構成にしました。
最初に行ったのは、ChatGPTを使って「国分寺市で会食に使える飲食店」を検索してみるという軽めのワーク。
普段使いに近いテーマから始めることで、参加者の緊張がほぐれ、ChatGPTへの理解も自然と深まっていきました。

続いて、2グループに分かれてディスカッションを実施。
それぞれのグループで、参加者の「業務で困っていること」「ChatGPTを使ってやってみたいこと」を持ち寄り、実際にChatGPTを動かしながら意見を交わしました。
参加者の多くから「話すことで自分の考えが整理された」「他の人の使い方が参考になった」との感想があがっており、新たな気付きが生まれていました。
例えば、「参考にしたい事例探しに苦労している」「研修のたたき台を考えるのに時間がかかる」など、
身近な悩みに対してChatGPTを使ってその場で提案を生み出すなど、実際の業務に即した活用事例が見られました。

3.「これなら自分も使えそう」参加者の声と実感


今回の参加者は、経営者から経理担当者、研修講師まで多岐にわたり、すでにChatGPTを使っている方もいらっしゃいました。
本イベントに参加した背景には、「こういうことを実現したいが、どう使えばいいか知りたい」というニーズがあり、今回のワークはまさにその期待に応えるものでした。
とくに印象的だったのは、「大学での講演依頼があるが、どう構成すればよいかわからない」と悩む参加者と一緒に、ChatGPTと会話しながら、登壇プログラムを作り上げたシーンです。
参加者の目的をヒアリングしながら、どんな話をしたいのか、どんな順番で伝えるとよいかを会話形式で整理し、その流れをChatGPTで構築。
イベントの終盤には、自ら企画書の叩き台を完成させるほどに成長していました。

「自分も使えそう」「早速試してみたい」という声も多数寄せられ、今回の交流型イベントが、ただの“勉強会”ではなく、行動変容の一歩を踏み出しそうな予感が伝わってきました。

 

4.総括:“分からない”が“やってみたい”に変わる

生成AIの導入は、技術的な話にとどまらず、「どう始めればいいのか」「業務のどこに使えばよいか」を考えるきっかけが重要です。
今回のワークショップは、ChatGPTを「試す」「話す」「一緒に考える」ことで、生成AIをより身近なものとして捉え直す場となりました。

 
 


 
 
今後もオープンイノベーションフィールド多摩 国分寺館では多摩地域の中小企業の皆様にとって有益な情報を届けてまいりますので、足をお運びください。


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