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【八王子館】2023.10.6 オープンイノベーションフィールド多摩 オープニングイベント

2023年10月6日 オープンイノベーションフィールド多摩のOPENを記念し、開催


2023年10月6日にオープンイノベーションフィールド多摩 八王子館のオープンに合わせて開催したイベント「地域課題をビジネスに変える」のレポートをお届けいたします。
株式会社さとゆめ 代表取締役 嶋田俊平氏と株式会社和える 代表取締役 矢島里佳氏。ファシリテーターはat one代表 本橋あい氏の3名にご登壇いただきました。
※当日のイベント概要はコチラ

【登壇者】


株式会社さとゆめ 代表取締役 嶋田 俊平氏
「ふるさとの夢をかたちに」をミッションに、地方創生の戦略策定から商品開発・販路開拓、店舗の立上げ・集客支援、観光事業の運営まで一気通貫で地域に伴走する事業プロデュース、コンサルティングを実践。2018年、ホテル開発・運営会社株式会社EDGEを設立し代表取締役に就任。2019年8月には、山梨県小菅村に、「700人の村がひとつのホテルに」をコンセプトとした分散型ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」を開業。その他、山形県河北町の地域商社・株式会社かほくらし社、人起点の地方創生を目指す株式会社100DIVE、JR東日本との共同出資会社・沿線まるごと株式会社の代表取締役も兼務。


株式会社和える 代表取締役 矢島 里佳氏
事業承継・企業やブランドの原点を整え、魅力化をお手伝いする「伴走型リブランディング事業」を行い、地域の大切な地場産業を次世代につなぐ仕事に従事。自社で実践してきた、「日本の伝統を通じて、ご機嫌(ウェルビーイング)に生きると働くを実現する」講演会やワークショップも展開。その他、日本の伝統や先人の智慧を、暮らしの中で活かしながら次世代につなぐために様々な事業を創造。 事業拠点は東京「aeru meguro」、京都「aeru gojo」、秋田「aeru satoyama」の3拠点。「ガイアの夜明け」(テレビ東京)にて特集。


本橋 あい氏 at ome代表
ニューヨーク市立ラガーディアコミュニティカレッジにて、コミュニケーションスタディ専攻で準学士号取得。その後、ニューヨーク市立ビジネススクール・バルークカレッジにてビジネスコミュニケーション専攻で学士号取得。在学中、日本酒の利き酒師の資格を取得。日本酒に特化したPR会社に勤務しアメリカでの日本酒のプロモーションに貢献。2018年に帰国。現在、民泊とリモートワークスペースを運営。イベントプランナーとしても地域のイベントを企画・運営。行政とも協業し、地域での起業をサポートする業務にも携わる。


トークテーマ 地域課題をビジネスに変える

・地域課題と魅力について

中小企業の皆様にとっては今の時代はチャンス。
昔とは違い、教養格差で大手企業に人材を持っていかれる時代ではなく、お金だけでは動かない本当の意味で優秀な人材に対しアプローチできる時代として地域・中小企業の皆様が意識できるため、地元を離れた若い世代が戻ってきやすい時代になってきているというお話しをしてくださいました。



・地域の方と関わり方(協力者の見つけ方)

企業で働く皆様がご自身の事業を知ってもらうために相手の方とどのように接するか。
ご自身の事業についての情熱を相手に伝えるためにどうするべきか。
Z世代の優秀な人材と出会うためにはどのようなアプローチが必要か。など、大手企業ではできない中小企業ならではの地域とのつながりについてお話しいただきました。

中でも3人のキーパーソンの信頼を勝ち取ると、そこからの紹介が広がり、30人と一緒に事業を作り、最後は300人に成長する。「3人・30人・300人の合言葉」や「一歩立ち止まり、然るべき協力者をしっかりと巻き込む」「事業内容が主語ではなく、自分が主語で語る事で地域の信頼を得る」という内容が非常に印象的でした。



・地域課題のマネタイズポイント

地域課題というテーマには隠された落とし穴があり、中小企業の皆様はそれぞれ課題だと思っている事は多い。
課題にフォーカスし解決策を考えると沢山の意見が出せるが、課題や解決策が多すぎて気が滅入ってしまう。課題を課題として向き合う事を止めてしまう。
という事例をご紹介いただきました。

「地元の街がどうなったら良いのかを考えると、夢やアイデアが沸いてきて、その夢やアイデアを実現するために身分を超えて活動する事により、マネタイズができ、地域や自治体だけではなく、国も動いて補助金が出ることもある」「地域課題にフォーカスしすぎずにビジネスを組み立てて、マネタイズポイントを設定していく」
「課題を解決するために自分の人生を使うのではなく、夢をかなえるためにその手段として課題解決をしなければいけないとか、結果的に課題が解決されている」など。過去に開催されたワークショップや経験談を基にお話しをしてくださいました。



・失敗事例から得られた改善点の共有

事業を行っていく・新たな事業を興す時にブチあたる壁である人材確保。
人口減少の時代に入って、山奥の村や離島などはその先端にあり、人は少なく多忙のため余裕がない状態。
そこを100%変えるためにまずは貴重な資源となる人を見つける事。そのために「地域で事業をしたい」「地域の貢献をしたい」という人を見つけるために、社内・社外問わず発信をし、「この人と仕事をしたい」という人を見つけて、その人とディスカッションをしていく事が重要というお話や、ご自身の会社で行っている人材確保・育成で特に重要視している点をお話しされました。
「計画は作ったが実現できていない」というありがちな状況をどう乗り越えて実現するか。
非常に参考になるトークテーマでした。



・地域創生に携わる中小企業事業者や起業家へのメッセージ

ワンメッセージで自分の会社はこういう思いでやっているんだと伝える事が出来たら一緒に協力できる人たちにも恵まれる。そのメッセージをを探す事を一緒に出来たらと思っているし、可能性しかないんだと感じた。
目的などを整理整頓することでおのずと「協力者たち」というのは集まってくるかなと感じた。とトークセッションの締めくくりとなるメッセージがありました。




・編集後記

トークセッションの後は館内ツアーを行い、ご参加された方々の交流会も実施いたしました。

お答えいただいたアンケートにはオープンイノベーションフィールド多摩へのご期待のお言葉を多数頂戴いたしました。
多摩地域等の中小企業の皆様や地域の皆様にとっての活動拠点の一つになれるようにこれからもイベントやセミナー・交流会の企画をしてまいります。


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