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中小企業の魅力を広めるPR活動と動画活用セミナー


プレスリリース配信サービスを手掛ける株式会社PR TIMESの村田悠太氏に登壇いただき、中小企業に向けてPRのトレンド、PRにおける動画活用やコンテンツ制作のコツなどを解説して頂きました。効果的な動画活用の事例などの成功例の紹介もあり、中小企業が抱えるPRやブランディングの課題解決のヒントとしていただけると幸いです。

<講師紹介>
株式会社 PR TIMES
PR TIMES 事業ユニット
PRパートナーサービス部 部長
村田悠太氏

■略歴
法政大学卒。ベンチャー企業でエンジニア経験後、2008年に当時4名のPR TIMES社へ入社。プレスリリースのデジタル配信黎明期から上場・大手企業を中心に広報PR課題に寄りそった顧客伴走を経験。
現在は30名程度のPR TIMES事業ユニット PRパートナーサービス部長としてサービス開発、組織づくり、プレスリリーステキスト分析などに取り組み、プレイヤーとしてもデータに基づいたPR企画提案やプレスリリースアドバイス等を行う。
アライアンスでは京都府広報協議会との連携協定を担当。セミナー講師として宣伝会議や企業内研修会で講演。「食べ物語」プロジェクト責任者として食や飲食店の情報発信支援に取り組む。

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■目次
1.メディア掲載につなげるPR活動と中小企業への応用
2.動画活用の基本と動画コンテンツ制作のコツ
3.効果的な動画の事例紹介、制作について実践的なアドバイス
4.中小企業事業者のPRと動画活用の成功例
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1.メディア掲載につなげるPR活動と中小企業への応用​​

中小企業がPR活動を行う上で、広報の効果はメディア掲載を通じて高めることができます。PR TIMES社が考えるPRとは、「大切な人たちとお互いに良い関係を育むコミュニケーションを起点としたあらゆるプロセス」であり、単なる「宣伝」や「売り込み」ではありません。特に中小企業においては、PRを通じて企業や製品の魅力を効率的に伝えることで、メディア掲載のチャンスが広がり、顧客やパートナーとの信頼関係が構築されていきます。
「プレスリリース」はそのコミュニケーション手段の一つで企業としての公式発表であり、これを活用して関係者と深くコミュニケーションをとることも重要です。

また、企業がPRを行う際には、「メディアフック」と呼ばれる視点が重要です。これは、ニュースをメディアが取り上げやすくするための切り口で、たとえば新商品やキャンペーン、また地域に根ざした活動や話題性のある取り組みが該当します。中小企業はこのメディアフックを活用し、より多くの人に企業の取り組みを知ってもらうことでPR効果を高められます。


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2.  動画活用の基本と動画コンテンツ制作のコツ

近年、PR活動の中で動画コンテンツの重要性が増しています。動画は視覚的にインパクトがあり、特にSNS上で広まりやすい特性を持っています。
動画制作の基本として、視聴者が理解しやすいストーリーを意識し、過度に複雑な内容や不要な情報は避けることが推奨されました。また、短い時間で視聴者の興味を引きつける「サムネイル」や「タイトル」も重要な要素です。
制作のポイントとして、視覚に訴える構成や簡潔なメッセージを意識し、BGMや字幕などを効果的に使うことで、伝わりやすさを高めることができます。動画は一度作成すると、SNSやウェブサイト、メルマガなどさまざまなチャネルで再利用できるため、コスト面でも効率的ですね。

配信のタイミングも重要です。PR TIMES社では、プレスリリースの配信機会を活動内容別にマトリクスで整理し、最適な配信タイミングを当てはめているとのこと。

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3.効果的な動画の事例紹介、制作について実践的なアドバイス

事例紹介として村田氏は「子どもとつくるたべものがたり」プロジェクトを挙げ、PR活動の成功例として紹介しました。このプロジェクトでは、子どもたちの考案したメニューを地元飲食店が商品化することで話題を呼び、佐賀新聞やSNSを通じて広く認知が拡大しました。このように、地元メディアやSNSを活用することで、共感や関心が高まりやすい内容が効果的に拡散されました。
動画制作においては、視聴者が共感できるストーリーラインを重視すること、また、必ずしも完璧な映像である必要はなく、スマートフォンでも撮影可能なクオリティで十分にPR効果が得られるそうです。制作コストを抑えながら、視聴者に伝えたいメッセージがしっかり伝わることが大切ですね。


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4.中小企業事業者のPRと動画活用の成功例

このセミナーには、中小企業の事業者が多く参加し、彼らの成功事例も共有されました。
例えば、地元の新製品や新サービスの発表をプレスリリースで行い、メディア掲載やSNSでのシェアによって広く知れ渡り、ブランド認知が向上したケースや、SNS上で自社の活動を動画で発信してフォロワーが増え、直接的な顧客の獲得に繋がった事例が紹介されました。

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5.最後に

PRというと「広告」と思われがちですが、コミュニケーション手段の一つでもあり、信頼関係を構築するためのものでもあるということがよく理解できました。PR活動とは何のためにあるのか、ということを今一度理解することで企業活動においてどれだけ重要な要素であるかということも学べました。

また、ニュースやインターネットで私たちが何気なく見ている動画は、実は非常に練られて作られているんですね。
限られた時間の中で、伝えたいことをまず最初に持ってきて「結・起・承・転・結」の構成にしたうえで、ストーリーや流れを意識することがコツ、であると。そして、企画段階から「動画制作」に留まらず、「動画を広げること」まで設計することがおススメとのことでした。

PR担当の方は参考にしてみてはいかがでしょうか。



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今後もOiFでは、様々な内容のセミナー、イベントを企画してまいります。
皆様のご参加をお待ちしております。



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