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ChatGPT活用のコツを掴み、業務を時短化する効率的な働き方へ


11月22日、オープンイノベーションフィールド多摩 国分寺館で、「ChatGPTを日々の業務に有効活用されたい方」を対象としたワークショップを開催しました。
参加された方には、グループワーク形式でChatGPTによる議事録、企画書、契約書といったビジネス文書作成のノウハウを習得していただきました。ワークショップをレポートしましたので、お読みください。


【講師】

椎葉 智司(シイバ サトシ) 氏

■経歴
・1986年  熊本県生まれ
・2010年  熊本大学大学院 自然科学研究科 修了
・2010年  製紙メーカー 化学系研究職
・2018年  Webデザイナー・Webマーケター
・2020年~ セミナー講師として、のべ数千人にWordPressによるホームページ制作の基本を伝える
・個人事業主として開業し7年目


【プログラム】

1.最新の生成AI事情を解説
2.参加者のChatGPTほかセッティング確認と対応
3.グループワーク
ビジネス文書作成ワーク
  「議事録」「企画書」「契約書」の作成
  作業手順発表        
4.質疑応答 
5.追加ワーク実演(プレゼンスライド作成など)
6.まとめ


【事前準備】

参加者には、3種類の生成AI「ChatGPT」「Gemini」「Claude」と1種類のアプリ「LINE CLOVA Note」をご自身のPCへ、事前に設定した状態でイベントへ臨んでいただきました。


【期待値】

冒頭で講師より「ワークショップ参加により得られること」として、以下の期待値3点が語られました。
• ChatGPTの活用法を学び、ビジネスでの応用力を向上
(メールや議事録、チラシ作成など幅広い実務に活かし、業務効率を高める)
• プロンプト設計で質の高いアウトプットを引き出す
(プロンプトの設計方法を学び、アイデア発想や計画作成を効果的に行う)
• 音声入力と定型作業の効率化を学ぶ
(音声入力や定型タスクの自動化で、業務を簡素化し効率化する方法を習得する)


【前半 座学】

■基礎情報
講師からの簡単な問いかけ形式で学びました。
・生成AI(ChatGPT)ってなに? →コンピューターが日本語を覚えたことにより、日本語の指示だけで「テキスト」「画像」「映像」「音声・音楽」を作ってくれるシステム
・日本の利用経験者数は? →9.1%。米国は日本の5倍で46.3%
・生成AIを使わない理由は? →使い方がわからない方が多数
・企業での活用率は? →15.7%
など

■最新のChatGPT事情
「2024年のタイムライン」を見ると月単位で大きく進化している  ことや、生成AIごとの無料版と有料版の違いを講師から説明  うけました。

■生成AIへの「良い質問 vs 悪い質問」
条件を細かく伝える良い質問と、大雑把な悪い質問を例文より学びました。
 ・「良い質問」 (例)機械学習と深層学習の違いについて、初心者にも分かりやすく説明してください。具
体的な例を用いて解説してください。
 ・「悪い質問」 (例)人工知能について教えて。

■文章生成AIができること
講師から以下の7つについて説明を受けました。
1.文章生成(チェック・要約・変換)
 メール文章/ブログ記事/台本/プレゼンスライド/セールスレター/研究の要約/広告のコピー/小説
2.プロセスの文書化
 プロジェクト管理と計画 (旅行計画、買い物計画、学習計画)
製造プロセス (カレーの作り方・ワイン製造・システム開発)
イベントの準備 (セミナー準備・イベント計画)
3.思考のアシスト
 アイデア生成 (新しいプロジェクトに関する創造的なアイデアを提供)
問題解決 (特定の課題や問題に対する潜在的な解決策を考案)
意思決定支援 (選択肢の比較や決定のためのアドバイス提供)
4.データ分析
統計解析 (データセットに対する基本的な統計的分析)
トレンド分析 (データからの時間的な傾向やパターンの特定)
市場調査の分析 (消費者の意見や行動パターンの解析)
5.多言語翻訳
多言語を理解することができる
出力結果の言語を指定
共有言語(ベクトルデーター)保存
6.プログラミング
コードの書き出し・要件定義・プログラムの自動修正
7.教育や学習
 【得意】学校の授業、試験対策、言語学習、国家試験、プログラミング、コーチング、人物プロファイル
 【不得意】ピアノ、彫刻、ダンス、ヨガポーズ、機械操作、ワインテイスティング
8.規約やルールの作成確認
規約やルールの作成確認、法的概念のルール作り、契約書の確認

■未来の仕事や職業
講師より、「未来では大半の職業や仕事が激変して、生成AIを活用できる人が活躍して必要とされるであろう」と語られ、この後のグループワークへの緊張感が高まったところで、座学パートは終了しました。


【後半 グループワーク】

3つのグループに分かれて、参加者同士で共有や確認をしながら、講師からのレクチャーを習得しました。
前半の座学を始める前に、講師からの指示で参加者は「LINE CLOVA Note」を使って、各自で音声録音を取りはじめていました。グループワークでは、この音声データを用いての作業  に取り掛かかりました。
各自が音声データを新規ノートとして保存し、「議事録」作りの実例として用いました。「議事録」作りでは、講師からAIにわかりやすく説明できる仕様のプロンプト(ユーザーが入力する指示や質問のこと)が共有されたので、参加者は新規ノートをプロンプトに貼り付ける  だけで、「ChatGPT」から「議事録」のたたき台を出力することができました。
その後、「契約書」「事業の企画書」も同じように講師から共有されたプロンプトを使いながら出力を行いました。


【まとめ】

参加者は、生成AIの現状を学びながら、参加者自身で3つ書類を作成できた。学びと実践のバランスがよく、参加者からの高い満足度の評価を得るワークショップとなった。
ビジネスシーンに役立つChatGPT活用のコツをつかむことで、今後の業務を時短化できる効率的な働き方への一歩を踏み出せたのではないでしょうか。


今後もOiFでは、様々な内容のセミナー、イベントを企画してまいります。
皆様のご参加をお待ちしております。


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