オープンイノベーションフィールド多摩(以下、OiF)八王子館で、農業にスポットを当てたセミナーを開催しました。
「農業をデザインで活性化させる」ことを目指す株式会社ファームステッド代表取締役の長岡淳一氏を講師にお招きして、多摩地区で農業に関わっている方々などにご参加いただきました。
農業の現状を鑑みて、農業の活性化になぜデザインとブランディングが必要なのか?をテーマに、今後の農業の可能性をお話しいただきましたのでご紹介します。
- デザインが果たす1次産業へのサポートの重要性
- 地域ブランド価値向上を目指すデザインと農業の成功事例
- 農家経営者が直面する課題に対する実践的なアプローチ
- 未来の農業におけるブランドの役割と可能性・本題
- 座談会
長岡先生の活動は、農家からの「自分で生産したものへのこだわり感を伝えたい」や「自分で生産したものを他の生産者のものと混ぜられたくない」という要望を受けたことから始まりした。
そこで、長岡先生はデザインブランディングすることにより、農家からの要望に応えながら活性化を図ります。
デザインブランディングで大事な5つのポイントは以下の通り。
「視覚的シンボルをきちんと作る!」
「デザインはしっかり設計する!」
「一言で言える強みを作る!」
「統一感と一貫性!(コントロール)」
「常に発信する。諦めない!」
上記を抑えることを示されました。
そして、デザインブランディングで大事な5つのポイントを押さえることができれば、農家が大企業にはない「品質」や「環境」という価値が強調されて差別化を図れるため、大企業との価格競争に巻き込まれずに、発展や成長に繋がっていく可能性を示唆されました。
講義の最後は、長岡先生からの【地域の自信と誇りを「旗印」に】というメッセージで終わりました。
OiF八王子館としても、「農家」という主語が、ほかの業種の中小企業に置き換えられると思いながら拝聴しました。
ブランドを作ることは、大きなプロジェクトのように考えていましたが、長岡先生のお話しから、課題や目的を1つ1つ整理してクリアすることでブランドが作られていくことも学びました。
今後も、OiFでは、イノベーションへの様々なアプローチをイベント企画して、皆様に有益な情報やスキルを提供していきます。
今回、ご参加できなかった方も、機会がありましたら、OiF開催のセミナーにご参加ください。お待ちしております。
長岡 淳一氏
株式会社ファームステッド代表取締役 / クリエイティブディレクター