1|序章:宇宙と伝統文化、その境界線を越えて
本イベントでは、1株式会社 アートディレクター 会田俊介氏を迎え、
宇宙事業と神社仏閣という異なる世界を結びつけた
「宇宙金箔御守®」の開発ストーリーを紐解いていきます。
そこには「奇抜さ」ではなく、
人の願いに寄り添う発想と行動力がありました。
2|宇宙水族館:眠る価値に光を当てる視点
スマホの中に眠る水族館の写真を、
宇宙の背景を加えて新しい作品として返す「宇宙水族館」。
埋もれた価値を、もう一度輝かせたい。
その想いは約1,500人に届き、
5年にわたり毎日22時に新作が投稿されました。
世界観を地道に積み上げることが、
信頼の土台となり、後に1株式会社との出会いに結びつきます。
3|制約が生むひらめき:素材は“金箔”にたどり着く
1株式会社は、スウェーデン宇宙公社(SSC)が運用するロケットを活用し、
「物を宇宙へ送って価値を付与する」事業を進めていました。
搭載できる条件は厳格です。
• 軽いこと
• 壊れにくいこと
• 水分・生き物は不可
金箔は、その制約をすべて満たしていました。
しかし「お守り化」の提案は宗教観への懸念から一度見送りに。
それでも会田氏は引き下がらず、
ロケット打ち上げ延期という偶然を味方に再提案。
挑戦が動き始めました。
4|理解されない企画を「継続」で突破する
善光寺釈迦堂へ企画を持ち込んだ際、
返ってきたのは「宇宙?どういうこと?」という戸惑い。
宇宙と祈りが出会う前例は多くありません。
当然の反応でした。
会田氏らが選んだ方法は、
通い、何度も向き合い続けることでした。
• 宇宙観と曼荼羅の共通性を資料にまとめる
• 説明だけでなく、実物のモックアップを繰り返し持参
• 疑問に一つ一つ応えるため、何度も足を運ぶ
その積み重ねが、「理解」を「共感」へと変えました。
結果として、
6,000個以上の販売実績を築き、
熊本城神社との展開へも広がっています。
5|なぜ宇宙へ送るのか:挑戦の振動数を宿す
ロケットは失敗のリスクに挑み、上昇し、成功し、帰還します。
この「経験の振動数」を金箔へ宿らせたい。
宇宙を旅した物が持つ挑戦の証明を、
願う人の手へ届ける。
ただ宇宙へ行った「物」ではなく、
願いの象徴として存在させる設計思想です。
QRコードで打ち上げ映像を共有し、
持ち主が体験を実感できる工夫も加えられています。
6|ブランドを育てる三つの力
面白いだけでは事業は続きません。
会田氏らは一貫したブランド戦略をとりました。
①物語を伝える
スペックではなく「なぜ」を語る。
②第三者と連携する
善光寺での成功が信頼を呼び、メディア露出、協業拡大へ波及。
③世界観で統一する
青と金のビジュアルを軸に、商品・SNS・告知を統一。
“一目で伝わるブランド”へ。
共感が共感を呼び、御守りは「文化体験」として受け入れられています。
7|広がる展望:挑戦は続く
目標は、全国の寺社との協業拡大。
さらに、宇宙を旅した宝石を扱うジュエリープロジェクトも準備中です。
宇宙と文化。
遠い世界が結びつくことで、新しい市場が広がろうとしています。
まとめ
• 制約が、発想と価値を磨く原動力になる
• 通い、向き合い続けた積み重ねが信頼を育てる
• ストーリーが、商品をブランドに変える
宇宙と伝統文化の未来を切り拓く挑戦が始まっています。
その歩みは、新規事業に取り組む企業にとって
大きなヒントになるはずです。
1株式会社 アートディレクター
企画・クリエイティブ担当
デジタルクリエイター
会田 俊介 氏
- 宇宙をテーマにしたアートと商品企画を展開
- 「宇宙金箔御守®」をはじめ、寺社や百貨店とのコラボレーション実績を持つ
- 現在は、宇宙を旅した宝石を使ったジュエリーブランド「SORAN」を準備中
- アート・音楽・絵本・商品開発を通じて「宇宙×文化」の新しい体験を創造している
- ■主な経歴
- コロンビアミュージックよりベーシストとしてメジャーデビュー
- 「宇宙水族館®︎」アートプロジェクトを主宰
- 宇宙事業、1株式会社に「アートディレクター」として参加
- 宇宙へ打ち上げた金箔を活用した「宇宙金箔御守®」を企画・デザイン・商品化
- 善光寺釈迦堂、熊本城稲荷神社など全国寺社とのコラボレーション
- 銀座博品館でのポップアップイベント開催
- 宇宙を旅した宝石を使ったジュエリーブランド「SORAN」を展開準備
今後もオープンイノベーションフィールド多摩 八王子館では多摩地域の中小企業の皆様にとって有益な情報を届けてまいりますので、足をお運びください。