はじめに
11月6日、オープンイノベーションフィールド多摩 八王子館で「“らしさ”が伝わるブランドづくりワークショップ」を開催しました。講師は情熱の学校 情熱ブランディングプロデューサー
エサキ ヨシノリ氏。セミナーとワークショップの2部構成で実施し、自社の価値を言語化し、顧客に響くブランドへ育てるプロセスを学べる内容でした。
1. ブランドの原点を理解する
セミナーパートでは、ブランディングの本質は「自社の価値に共感する顧客を引き寄せる活動」であることを解説いただきました。機能や価格だけでは差別化が難しい時代、理念や想い、体験といった“コトの価値”を伝えることが重要です。
さらに、ブランドは外から作るものではなく、日常の業務や現場のこだわり、社員の姿勢、歴史といった“内側にある価値”を掘り起こすことから始まるという視点もブランディングには欠かせないポイントです。
ブランドづくりの流れを理解するため、町工場をテーマにしたストーリーを例に解説いただきました。
課題整理 → ペルソナ設定 → 顧客ニーズ理解 → 自社価値抽出 → コンセプト設計
この一連のプロセスを通じて、自社の強みを活かし、届けたいニーズへ的確に価値を届ける方法を学ぶことができます。
セミナーパートでの要点
• ブランディングは“自社の価値”を軸に共感者を引き寄せる活動
• 時代はモノ消費から“コト消費(理念・体験・想い)”へ
• ブランドの源泉は“自社の内側”にある
• ペルソナ設定から価値整理・コンセプト設計へつながる流れが重要
2. ワークショップパート 自社の“らしさ”を言語化する
ワークショップでは、配布されたワークシートを用いて、次のステップで自社の価値を整理しました。
① 御社の価値に共感いただける人(理想の顧客像)を描く
自社の価値に共感しやすい人物像を設定します。年齢・性別・職種・価値観などを整理し、どのようなお客さまに価値を届けたいのかを明確にする工程です。
② お客さまの潜在的欲求(ニーズ)を可視化する
設定した人物が抱える理想・課題・悩みなど、言語化しにくいニーズを深掘りします。顧客視点で価値を捉え直す重要なステップです。
③ 自社の3つの価値を抽出する
現場で大切にしている姿勢、顧客から評価される点、他社にはない独自性など、ブランドの核となる“3つの価値”を明確にします。自社の強みを言語化し、ブランドの根幹を整理する工程です。
④ 3つの価値を通じて提供できることを整理する
③で抽出した価値をもとに、顧客へどのような提供価値を届けられるかを具体化します。顧客のニーズ(②)と自社の価値を重ね合わせ、ブランドが果たす役割を明確にします。
⑤ お客さまへの約束文をつくる
①〜④で整理した内容を踏まえ、ワークシートのフォーマットに沿って「お客さまへの約束文」を作成します。ブランドの姿勢や提供価値をどのように届けるかを示す、重要なメッセージです。
⑥ 自社のブランド・コンセプト(一言で表す“らしさ”)を定める
これまでの工程から導き出された要素をまとめ、自社の“らしさ”を象徴する一言としてブランドコンセプトを表現します。
まとめ
• 自社の内側にある価値を掘り起こす
• 自社の3つの価値を明確にする
• 価値に共感いただける理想のお客さま像を描く
• ブレない軸(コンセプト)にもとづいて発信と取り組みを行う
ブランドづくりは、日常の中にある“らしさ”を見つけ、それを丁寧に伝えていくプロセスであることを再認識できる時間となりました。
情熱の学校
ブランディング・プロデューサー
エサキ ヨシノリ 氏
- 純日本系&外資系、両方の広告代理店営業マンとして各種企業のコミュニケーション活動をプロデュース。その後、2004年に独立し、中小企業のブランド力向上を通じて、自分達の熱い想いをちゃんと伝えられる会社・お店・ヒトを一社・一店・一人でも多く創るためのコンサル&セミナー事業、同時に中小企業ブランディングを支える独立クリエイターを対象にした営業・プロデュース力アップセミナーを大阪拠点に展開中。
今後もオープンイノベーションフィールド多摩 八王子館では多摩地域の中小企業の皆様にとって有益な情報を届けてまいりますので、足をお運びください。